ドラッグストアで買える敏感肌用セラミド化粧品アルージェとキュレル、どっちがいい?違いを比較してみました
こんにちは、コスメコンシェルジュの伊藤羊子です。
ドラッグストアでよく見かける敏感肌用化粧品、アルージェとキュレル。
テレビのCMや雑誌の広告でもおなじみですし、共に有名なスキンケア化粧品です。
どちらも敏感肌さんなら手に取ってみたことがあるブランドではないでしょうか。
「アルージェとキュレル、どっちがオススメ?」という友人の素朴な質問から、今回それぞれの特徴を調査してみることにしました。
調べれば調べるほどコンセプトがよく似ているアルージェとキュレル・・・汗
DS(ドラッグストア)で身近に買える敏感肌化粧品としておなじみのキュレルとアルージェ。
どちらがより良いのか?
それぞれの公式サイトや口コミサイトなどを参考に調べれば調べるほど、内容もコンセプトも良く似通っていることに気付きます。
どちらも敏感肌向けに作られていて、無添加でお肌に優しい処方がウリで、しかもセラミドケアが特徴。
とはいえ、別メーカーが作っている製品ですしまったく同じというわけでもありません。
そこで、「どちらがいいか」という視点ではなく「どこがどう違うか」という視点で調べてみることにしました。
それぞれの特徴・口コミまとめの詳細はこちらをどうぞ。
アルージェとキュレルを比較!こんな部分が違います
お肌に優しく安心して使えそうなアルージェとキュレル。
それぞれ良く似たコンセプトで作られているけれども違うポイントはどこだろう?と探してみるとあれこれ目に付くことがありました。
ここでは、
- 販売している会社
- 製品のラインナップ
- セラミドの種類
- セラミド以外の成分
- トライアルセットがあるかどうか
- 製品の価格帯
以上のポイントについてアルージェとキュレルを比較してみたいと思います。
1. 販売している会社
キュレルは花王の製品、アルージェは全薬工業の製品です。
花王といえば化粧品や日用品などでおなじみのメーカー。
全薬工業は(その名前だけ聞くとピンとこないかもしれませんが)風邪薬のジキニンなどを作っている製薬メーカーです。
化粧品会社には化粧品会社の、製薬会社には製薬会社の、それぞれの技術や研究などがありますので、どちらが良いとは一概には言えないと思いますが、選ぶ上で頭の片隅に入れておいてもよいポイントだと思います。
2.製品のラインナップ
基礎化粧品としてのラインナップはキュレルもアルージェもよく似ています。
基本の敏感肌向け保湿ライン、スペシャルケア用の美容液、リップケアアイテム、UVケアアイテムなど。
パックがあるのはアルージェだけのようです。
また、どちらも美白用ラインも揃っています。
キュレルはその他にも、皮脂トラブルケアライン、ボディケアや入浴剤、シャンプー、ベースメイクなどのラインナップもあり、アイテム数で言えばアルージェよりも豊富です。
アイテム数が多ければいいのかといわれるとそれはまた別のお話かもしれませんが、髪の毛からつま先まで全身のケアアイテムをすべてキュレルで揃える事も可能なので、キュレルが肌に合う場合は揃えてみるのもよいかもしれません。
3.セラミドの種類
アルージェとキュレルはどちらも「敏感肌のセラミドケア」を中心としたスキンケア化粧品ですが、配合されているセラミド成分は別のものです。
アルージェに配合されているセラミドはビオセラミド(セレブロシド)で天然セラミド。
同じ動物性のため人の肌になじみやすいと言われていますが、ヒトの肌にそのままセラミドとして作用するのではなく、セラミドの合成を促進するといわれています。
キュレルに配合されているセラミドはヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドという独自開発されたセラミド機能成分で、擬似合成セラミドです。
直接肌のセラミドになるわけではなく、肌表面で人のセラミドに近い働きをする保湿成分と考えるとよいでしょう。
敏感肌に不足しがちなセラミドを補いたい!という目的で選ぶのであれば、アルージェのほうにやや軍配が上がりそうです。
また、よりセラミドケアを重視したいのであればアルージェやキュレルにこだわらず、「ヒト型セラミド」を配合した化粧品を選ぶのもひとつの選択肢です。
アルージェ・キュレルに含まれるセラミドは肌表面でうるおいを留める保湿成分としては優秀ですが、肌本来の少なくなったセラミドを補うチカラはどうしても「ヒト型セラミド」より劣ってしまいます。
ヒト型セラミド配合の保湿感を試してみるなら、小林製薬のヒフミドがおすすめです。
ヒフミドは通販限定なのでドラッグストアに置いていないのがちょっと難点ではありますが、小林製薬の製品ですから品質には安心感がありますし、1000円以下でおためしができます。
ヒト型セラミド配合のスキンケアでしっかりうるおいをキープすることは、健康な肌・美しい肌への近道です!
4.その他の成分
どちらも敏感肌向けスキンケア化粧品というだけあって、弱酸性、無香料無着色、アルコールフリーなどお肌に負担になりそうなものはなるべく配合しないような処方になっています。
アレルギーテストや敏感肌へのパッチテストを行うなどの実験もされています。(すべての人にアレルギーや刺激が起こらないという保証ではありません)
キュレルに比べ、アルージェの方がパラベンフリー、一部製品を除いて界面活性剤フリー&無鉱物油など、より「無添加」へのこだわりは強いように見受けられます。
また、抗炎症成分としてはキュレルはアラントイン、アルージェはグリチルリチル酸2K、ε-アミノカプロン酸、γ-オリザノールなど、それぞれ別の成分を使用しています。
敏感肌さんの場合、その他成分においても「何に刺激を感じるか」は本当に人それぞれのため、残念ながらどちらが良いとは言い切れないのが正直なところです。
こればかりは実際に使用して肌との相性を確かめてみるしかありません。
ただし、これまでこの成分で刺激を感じたことがあると特定できている成分のある人は、良く成分をチェックしてから選んでください。
5.トライアルセットがあるかどうか
結局のところ、いちばん大切なのは肌に合うかどうか。一言で「敏感肌」と言っても、なにに刺激を感じるかは人によってまったく違うので、やはり実際に肌に使ってみて判断するしかありません。
そこで重要なのがトライアルセットの有無。
キュレルは、「しっとりタイプ」と「とてもしっとりタイプ」の2種類のトライアルキットが用意されています。
メイク落とし、泡洗顔料、化粧水、乳液またはクリームの4点で20日間使用できる内容になっています。
その他、美白ケアライン、皮脂トラブルラインのトライアルキットも同様に発売されているので、お肌の悩みに合わせて試してみるのも良いでしょう。
アルージェは、時々ミニセットのようなものが単発で発売されているようですが、残念ながらキュレルのようなトライアルセットがありません。
その代わり、アルージェを扱っているお店では大抵サンプルをもらうことができます。
今回行ったドラッグストアでは、メイク落とし×2パウチ、洗顔ソープ1つ、化粧水×2、ジェル乳液×2、保湿クリーム×2、保湿パック×2のサンプルをもらえました。
品数的にはキュレルトライアルセットよりもたくさん試すことができますし、サンプルパウチであっても使用感や刺激を感じないかどうかなどは充分に試すことはできますが、「お肌が良くなっていきそうか」「使い続けたいかどうか」を判断するにはやはり最低でも4~5日、できれば1週間分のトライアルセットがあった方が良いと思います。
全薬工業さまにはぜひアルージェトライアルセットの販売を検討していただきたいです。
6.製品の価格帯
製品の価格帯を見てみると、定価では全体的にキュレルの方が価格設定が低めになっています。
が、今回調査のため3件のドラッグストアを回ってみたところ、アルージェも定価ではなく値下げ販売しているところもありました。
それでも若干キュレルの方が安くなってはいたのですが価格差は数百円程度となっていたので、安く販売している店舗を探したりネット通販で安いお店で購入したりすれば「あまり差がない」と考えてもよいと思います。
ネットでアルージェが安い!朝日薬業楽天店の価格をチェック!
アルージェとキュレル、どっちがいいの?まとめ
ドラッグストアで買える敏感肌向けセラミドコスメの2強とも言えるアルージェとキュレルについて、今回こうして調べてみて初めてそれぞれのこだわりや違いなどを詳しく知ることができました。
それでも、「敏感肌さんにとってどちらがベストか」という結論は出ません。すみません。
使ってみて肌にしっくりくる方が、あなたにとってのベストなので、やはり実際に使って試してみてほしいです。
でも上記の比較ポイントが、敏感肌さんそれぞれが選ぶ際の参考になればいいなと思います。
個人的な好みを言うとすれば、ややアルージェの方が優勢かな??と感じました。(あくまでも伊藤羊子の個人的な感想です)
製薬会社が作っていること、天然セラミドを使っていること、実際に使ってみたときにキュレルよりもしっとり感が高いような気がしたことなどからです。
でもちゃんとしたトライアルセットがないっていうのは敏感肌用化粧品としては致命的な気もするんですが。
とはいえ、やはりいちばん大切なのは「それぞれの肌に合うかどうか」。
まずはトライアルキットのあるキュレルを試してみて、イマイチ・・・という印象だったらアルージェのサンプルをもらってみるというのもひとつの手かもしれません。(またはその逆もアリ)